サイバーセキュリティクラウドのIPOについて、過去に2回記事にしてきました。
PV数の多くないこのブログですが、この2つの記事には多くのアクセス(他の記事と比べたら)をいただいており、本IPOの注目度の高さを感じています。
本案件がどれだけ初値が期待できる案件か、というのは前2つの記事でも記載していますが、とにかく今は市況がよくありません。
そのため、SBI証券特有の制度であるIPOチャレンジポイントを使用するか否かの判断で非常に悩んでいます。
前回の記事の時点では、ほぼほぼポイントを使用して申し込もうと考えていましたが、直近の市況悪化及び直近IPOの初値が芳しくないこともあり。。。
最終的にポイントを使用するか否か?という点について検討をしていきたいと思います。
最初に結論から
正直、ブログの構成上最初に結論を持ってくることってあんまりないのかな?という気もしますが、あまりいたずらに長引かせるつもりもないので、最初に結論を記載します。
サイバーセキュリティクラウドのIPO申し込みにあたり、チャレンジポイントは使用しません!
もちろん、通常申し込みは行いますが、今回ポイントの使用は見送ることにしました。以下ではその理由をいくつか挙げていきます。
初値がどれくらいなら成功と考えていたのか?
まず、大前提としてIPOの価格は初値形成後ジェットコースターのように乱高下するので、もしIPOに当選した場合は基本的に初値での売却を前提としています。自分に流れを読み切る力量があればもう少し別の方法もとれるかもしれないのですが、現状だと初値売りがベストと考えています。
個人的に使用予定だったポイント数は500前後であり、そもそも使用したとしても当選しなかった確率が結構高かったと思います(私のように直前でポイント使用を回避した人も多いかもしれませんが)。
個人的には、ポイントあたり2,000円程度ほしいと考えていました。最近の案件だとそこまで行く案件はほとんどないのですが。元手がかかっていないとはいえ、約7年くらいのポイントですから、強欲になってしまいます笑
サイバーセキュリティクラウドの初値が公開価格を割れることはないと考えていますが、ポイントあたり2,000円の利益ということは、500P使用の場合は100万円の売却益が必要になります。本案件は公開株式数が少なすぎるため、200株当選は望めません。そのため、100万円の売却益のためには、14,500円の初値が必要になってきます( 当選した場合はNISA口座に入れる予定でした )。
今回そこまで初値は行かないと考えたためポイント使用をやめることにしました。
直近のIPO案件について
ここまで、相場変動が大きい状況が続くと、今までの適温相場における初値形成状況は全く参考になりません。
そのため、サイバーセキュリティクラウドの初値形成を検討するにあたり、直近IPO案件の状況を確認しました。
初値を形成するのに大きな影響を与えるのが、その日の全体的な指標動きと前日のアメリカ市場の動きです。そのため、この二つの指標と直近IPOの初値等を並べて比較してみました。
日経については、前日終値と当日始値の差額を取りました。これ見ると3月に入ってほとんどの日で日経は下げて始まっているというのがわかります。もちろん上昇して始まった日もあるにはありますが、IPO案件があった日に限ると上記のとおり全ての日で、マイナススタートとなっています。
また、この日経に大きな影響を与えるのが前日のアメリカの値動きです。全体の動きとしては構成銘柄数の多いS&P500の方がいいのかもしれませんが、ここでは知名度も鑑み前日のダウ平均を用いました。
各企業ごとに期待値が異なるので一概には言えないのですが、個人的には13日(金)が衝撃的でした。前日のダウが史上最大幅の下落となった影響をもろに受け、公開3銘柄が全て公開価格割れという結果となりました。
もちろん、3社同時上場というのは資金が分散するという点でマイナス面もあるものの、フォースタートアップスについては、業種や吸収金額等も踏まえれば確実に公開価格は割れないものと考えて居ました。それがいとも簡単に割れてしまったことで、その企業のポテンシャルよりも当日の投資家の心理状態の方が影響する相場状況になっていると判断しました。
上場初日については、公開価格の2.3倍が初値の上限になります。公開価格は45万円になるはずなので、その2.3倍は1,035,000円となります。つまり、1,035,000円で寄らない場合は、初値形成が翌日に持ち越しとなります。
この翌日に持ち越される、というのが結構曲者でして、過去の案件でも初日に値が付かず持ち越したものの、2日目には初日の上限より低い価格で初値が形成されるケースがあります。
サイバーセキュリティクラウドの場合、26日に初値がつかなかったとして、26日のダウが急落した場合、27日のサイバーセキュリティクラウドの初値は、1,035,000円を大きく下回る可能性もあるというわけです。つまり、2日にまたがる場合は、2日にわたってダウの大きな変動の影響を受ける可能性があります。
2週間後なのでそれまでにある程度ボラティリティは小さくなっているかもしれませんが、相場が安定しているという保証はありません。
上場中止案件が続出
3月15日時点で、3月中に上場予定だった会社のうち3社が上場中止を表明しました。全てが新型コロナウイルスの影響により市況が冷え込んだことを理由としています。
1社目、2社目はそこまで驚きませんでした。というのも、市場的にそこまで期待されていない企業だったからです。
ただ、3社目となったFast Fitness Japanは、仮条件の下限が想定価格を上回っており比較的需要の面では申し分なさそうに見える企業でしたが、吸収金額が大きかったからか、上場を断念しました。
Fast Fitness Japanという社名だけ聞くとよくわからないかもしれませんが、現在東京近郊ではかなり数を増やしている、エニタイムフィットネスの運営会社です。もちろん、フィットネスジム関連は政府からも営業を自粛するよう求められている状況下であり、おそらく今期業績への影響がかなりある、というのも考慮されたと思います。
この案件からIPOへの資金が細っていると考えた、というのもポイント投入を断念した理由の一つです。はいえ、IPOに回ってくる資金が減少しているものと推測しました。
ということで、色々と理由を挙げてきましたが、ポイント使用は行わないこととしました。
また次の優良な案件が現れるのを気長に待ちたいと思います。
コメント