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ウェルスナビの財政状態等

私がウェルスナビへの投資を継続していくにあたり、不安に思っているのは、ウェルスナビという会社自体が今後も存続していくか?という点にになります。

ウェルスナビに万が一のことがあったら?

WealthNaviにもしものことがあってもお客様の資産に影響が及ばないよう、法令に基づいて当社の資産とは明確に分けて保管しています。現金は全て三井住友銀行、みずほ信託銀行およびりそな銀行の信託口座にて保管され、ETFは米国の保管機関(DTC)にて分別管理されています。

と、Q&Aに記載があります。
https://support.wealthnavi.com/hc/ja/categories/202682878?_ga=2.50510569.1931519131.1534657821-948276310.1534231391

そのため、このQ&Aを見る限り積み立てた資産自体は保全されることになりそうです。
しかしながら、ウェルスナビが万一倒産するような事態になった場合、この保全された資産についての運用を継続してくれる主体はありません。積立投資を継続したいといっても、それは叶わないでしょう。
それだと長期投資の意味がないので、やはりウェルスナビの財政状態について、ある程度理解しておく必要があります。

ウェルスナビの経営成績・財政状態は?

下記のリンクからウェルスナビのHPに開示されている『業務及び財産の状況に関する説明書 平成 29 年 12 月期』 が見られます。
これを確認することで現時点におけるウェルスナビの経営成績・財政状態等がよくわかります。
https://www.wealthnavi.com/image/disclosure_201712.pdf

平成28年12月期
売上高    3,007千円
経常損失 ▲353,304千円
主な費用 取引関係費 96,788千円、人件費 126,551千円

平成29年12月期
売上高   207,048千円
経常損失 ▲762,812千円
主な費用 取引関係費 355,920千円、人件費 367,518千円 

売上、費用ともに大幅に増加していますね。

まず売上高からは、大体の平均預かり資産残高が分かります。
ウェルスナビは、基本的に中立をうたっており他の企業の広告を掲載するような収益モデルではなく、手数料収入のみが売上高になるということなので、
平均預かり資産残高✖️1%≒売上高という式が成り立ちます。

そこで、手数料率の1%で割り返すと、
平成28年12月期 平均預かり資産残高  約3億円
平成29年12月期 平均預かり資産残高 約200億円

ということで、順調に預かり資産残高が拡大していることがわかります。
関連記事 ウェルスナビの預かり資産残高

関連記事の資産残高推移を参照すると、平成30年12月期の平均預かり資産残高は900億~1,000億程度まで行く可能性があります。
そうなると、平成30年12月期の売上高は、9億~10億程度になりそうです。

一方で、費用の方は取引関係費及び人件費が大半を占めています。
取引関係費は、広告費や提携先企業への手数料等が該当すると考えられます。
Web上でウェルスナビの広告はよく目にしますからね。
また、平成29年12月期時点においてはTVCMは始まっていなかったため、平成30年12月期の取引関係費はさらに大幅に増加するものと考えられます。
人件費は人員数の増加もあるでしょうし、エンジニアの給与は上昇傾向にあることから、こちらも企業規模の増加に伴って逓増していくと考えられます。

売上高の方とは違って、平成30年12月期の費用を予測するのは難しいですが、前年の50%増くらいにはなるのではないかと思います。
それを踏まえると、平成30年12月期もまだまだ赤字のままになりそうですね。

BSの方に目をやると、手元現金が11億あり、注記事項をみると未実行の当座貸越残高が約25億あります。
さらに、下記にある通り、今年に入ってから増資で15億、融資で30億を調達していることから、手元資金の余裕度はかなり高い状態と考えられます。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000014586.html

今後もウェルスナビで運用して大丈夫?

上記の内容を確認してきた結果をみると、赤字ではあるものの売上も増加傾向にあり、手元の現金も早め早めに手当されており現時点の不安要素はほぼ無さそうです。
あるとすれば、市況が大幅に悪化しこれに伴い解約が殺到することで、預かり資産総額が想定通りに増えない場合でしょうか。可能性としてはありえなくはないですが。
現時点では、ウェルスナビへの投資継続を辞めるような状況ではなさそうです。

個人的には、ウェルスナビが上場してくれると財務状況も定期的にモニタリングできるし、会社側としても資金調達手段が増えるためより望ましいと考えています。もちろんウェルスナビの中の方々も上場を目指しているものと思いますが。

今後も主力として投資を継続していくつもりですが、数百万円を超えてもなお継続して運用するためには、ウェルスナビが上場をすることで企業の継続性をより高めることが条件になりそうです。

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