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株式会社Kyash 資金状況等

キャッシュレス

twitter上でKyashカードの話が流れてくることが増えました。自分もKyashカード(バーチャル)はかつて作って利用していたのですが、改めてどんな企業なのか調べてみたいと思います。

(注)この記事は、Kyashカードの内容やKyashカードの利用に伴うメリット・デメリットについての記述はほとんどありません。運営している株式会社Kyashのお話になります。

株式会社Kyashとは?

会社概要

会社HP   https://kyash.co/company/

企業名株式会社Kyash
代表者代表取締役 CEO 鷹取 真一
設立2015年1月23日
資本金74億2,856万円(資本準備金含む)
所在地〒107-0062 東京都港区南青山5-2-1
NBF ALLIANCE 201

資本準備金を含めて資本金が74億あるので、ベンチャーとしてはかなり大型でかつ期待されている部類に入るかと思います。

Kyashの運営するサービスとは?

詳細は、会社HPを参照ください。

また、サービス内容や利用するメリット、デメリットについては、各種キャッシュレス決済についてまとめている方のブログ等で確認するのが早いかと思います。

新しいKyashリアルカードが発行される、直近で不正利用が発生している等々ある様ですが、サービス自体にはここでは触れません。自分で利用していないものについて良いも悪いも判断できないので。

財政状態及び経営成績は?

財政状態=BS、経営成績=PLのことです。色々と調べてみましたが、決算公告を収集しているサイトも引っかかってこないので、官報以外の方法で決算公告を行っているのかもしれません。

いつの時代も非上場企業の決算情報を入手するのは難しいですね。

ここがわからないとなかなか詳細な分析を行うのは難しいですね。こちらは今後情報が入手出来次第更新を行いたいと思います。

資金調達状況は?

時系列順に並べていくと下記のとおりです。株式会社kyasyが公表しているプレスリリースに基づきます。

2016年12月 シリーズAラウンド 約10億円

会社プレスリリース

調達額は、10億円超。調達先は下記の通り。著名な企業が並んでいます。アーリーステージでこれだけ著名な出資先が並ぶというのは、Kyashの将来性への期待の表れですね。

  • 株式会社ジャフコ*
  • 株式会社三井住友銀行
  • 伊藤忠商事株式会社
  • 株式会社電通デジタル・ホールディングス*
  • みずほキャピタル株式会社*
  • SMBC ベンチャーキャピタル株式会社*
  • *:運営するファンドにて引受)

2019年7月 シリーズBラウンド 約15億円

会社プレスリリース

調達額は約15億円。 Goodwater Capital は、『過去に​Facebook、Twitter、Kakao、SpotifyやMonzo』への投資を行っていたベンチャーキャピタルとの説明があり、海外VCが登場したのがこのラウンドの大きな特徴でしょうか。また、前回のSMBC、みずほ、に加えて今回三菱UFJが加わったので3メガバンク全てから出資を受けたことになります。​

このラウンドの引受先詳細は下記の通り。

  • ​Goodwater Capital
  • 三菱UFJキャピタル株式会社
  • 凸版印刷株式会社*
  • 株式会社ジャフコ*
  • 新生企業投資株式会社*
  • SMBC ベンチャーキャピタル株式会社*
  • *:運営するファンドにて引受)

2020年3月 シリーズCラウンド 約47億円

会社プレスリリース

欧米のベンチャーキャピタルを中心に資金調達を行ったようです。どんなファンドなのかはプレスリリース資料をそのまま引用した方がわかりやすいと思うので、引用しておきます。

米英仏と欧米のVCが中心になっているようですね。

Kyashは、シリーズBラウンドから参画した米国のGoodwater Capital(本社:米国サンフランシスコ)と運用資産1兆円規模のベンチャーキャピタルGreenspring Associates(本社:米国ボルチモア)をリード投資家として、英国のグロースエクイティファンドGreyhound Capital(本社:英国ロンドン)、米国ベンチャーキャピタルAltos Ventures(本社:米国サンフランシスコ)、グローバルベンチャーキャピタルPartech Partners(本社:仏国パリ)、米国FintechベンチャーキャピタルBroadhaven Ventures(本社:米国ニューヨーク)、米国ベンチャーキャピタルTekton Ventures(本社:米国サンフランシスコ)、などのそれぞれが運営するファンドとDST Global(本社:香港)のマネージングパートナーであるRahul Mehta氏を引受先とした第三者割当増資により、約47億円の資金調達を実施しました。シリーズAラウンドより参画している国内ベンチャーキャピタル ジャフコ(本社:東京都港区)も引き続き参画いただきました。

2020.3.31 株式会社Kyashのプレスリリースより

このラウンドの引受先詳細は下記の通り。

  • ​Goodwater Capital
  • Greenspring Associates
  • Greyhound Capital
  • Altos Venture
  • Partech Partners
  • Broadhaven Ventures
  • Tekton Ventures
  • 株式会社ジャフコ

これだけ市況が悪化している中、50億近い金額を集められるというのは、この会社の将来性があればこそだと思います。ベンチャー企業はとにかく事業が軌道にのるまではキャッシュの確保が何より重要になるので、このタイミングで調達できていることはとてもポジティブですね。

とはいえ、2019年7月に15億円を調達した分がほぼ無くなったからこのタイミングでの調達だとするならば、9ヶ月で15億が溶けたことになります。溶けたは語弊があるか。資金使途としては運転資金以外にも、前払式支払手段発行者としての供託金として使用しているのかなと思料しますが、この辺りも決算書がないとわからないですね。

サービスの拡大とともに、人員も増えているでしょうし、資金の燃焼スピードは速まっていくと思います。

今後の展望

直近で資金調達しているので、Origamiのようにすぐにサービス停止という可能性は低いと考えられます。ただ、Origami以上に、このKyashという会社がどのようにして収益を上げているのかがさっぱりわからないんですよね。そう考えるとこの還元率が長くは続かない、もしくは、サービス自体がOrigamiと同様の道をたどる可能性もあるのかなと考えます。

kyashカードを利用している、もしくは、これから利用される方は、この点だけ頭に入れておいてもらうとよいかもしれません。使えるうちにお得に使用してくださいね。

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