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投資候補のETFとDividend.comの落とし穴

前回の投資方針でも触れましたが、個別株式への投資のみだとボラティリティが大きいため、比較的配当を重視したETFの買付を行いたいと考えています。

調べれば調べるほど色々と出てきて目移りしてしまうのですが、まずはどんなものがあるのかざっとあげてみたいと思います。

以下に掲載する情報は全て、2019年1月27日(日)19時時点(日本時間)のものです。

また、配当利回りや年間配当金額の情報は、
https://www.dividend.com
を参考に記載しています。

①ティッカーシンボル:VYM
バンガード 米国高配当株式 ETF
Vanguard High Dividend Yield ETF
配当利回り:3.62%
株価:81.59$
年間配当金額:2.96$

一言コメント:一番メジャーな高配当ETF。投資先も400社程度とかなり分散されてる。一番欠点が少なさそうな印象。

②ティッカーシンボル:HDV
iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF
iShares High Dividend Equity Fund
配当利回り:3.28%
株価:86.37$
年間配当金額:2.84$

一言コメント:投資先が80社程度で、やや分散の度合いが低い。エネルギーセクターの比率がやや高め。

③ティッカーシンボル:VIG
バンガード 米国増配株式ETF
Vanguard Dividend Appreciation ETF
配当利回り:2.24%
株価:102.94$
年間配当金額:2.31$

一言コメント:現時点で高配当、ではなく増配を続けている銘柄を選択しているETF。そのため現在の利回りはそこまで高くない。投資先は180社程度で分散度合いはまずまず。

④ティッカーシンボル:PFF
iシェアーズ米国優先株式ETF
iShares S&P US Preferred Stock Fund
配当利回り:8.64%
株価:35.79$
年間配当金額:3.09$

一言コメント:優先株が集められており高配当が魅力。金融セクターの比率がとても高いため、300社程度に分散しているもののセクターが集中しているので金融不況時は株価も低迷すると考えられる。

<参考>
⑤ティッカーシンボル:VTI
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
Vanguard Total Stock Market ETF
配当利回り:2.11%
株価:136.47$
年間配当金額:2.88$

⑥ティッカーシンボル:VOO
バンガード S&P500ETF
Vanguard S&P 500 ETF
配当利回り:2.11%
株価:244.32$
年間配当金額:5.16$

と、ここまで書いてきて、dividend.comの配当利回りがおかしいのではないか?
という疑問が。

PFFとか、いくら何でも8%超えていたらもっと話題になっているのでは???

ということで、dividend.comの配当利回りの算出ロジックを確認してみました。

株価が動くと利回りも動いてしまうので、週明け前の段階で8%超えてたよという証拠として、こちらの画像を。
(画像はクリックで大きくなります)

PFF 利回り

DIVIDEND YIELDが配当利回りを指していますが、先週末の段階では8.64%になっています。

こちらの数値は年間予想配当額÷現在の株価で算出されているようです。

ANNUALIZED PAYOUTが年間配当額を示しています。
でPFFにおいては、年間配当額が3.09$となっていますね。

先週末時点の株価が35.79$ですので、
年間配当額 3.09$ ÷ 株価 35.79$ = 8.6337% ≒ 8.64% 
となるので、算定式はおかしくなさそうです。

株価については、マーケットでの時価になるためこの数値がおかしいということもないかと思います。

そうなってくると、年間配当額がどのように算出されているか?
という点が問題となりそうです。

PFFのDividend Historyがこちらになります。
(画像はクリックで大きくなります)

PFF 配当推移

Dividend Historyはそのまんまですが配当金の推移ですね。

Ex-Dividend Date・・・配当権利落ち日
Pay Date・・・配当金支払日

になります。

PFFは毎月配当ですが、6月以降少しずつ配当額が減少しており、直近の配当額が0.2575$とかなり増えています。
過去の推移を見てみると年末にボコっと配当額が増えています。なので、この0.2575$が毎月継続するかというと、そうではなく、割り引いて考える必要がありそうです。

先ほどの年間配当額 3.09$を12で割ると 0.2575$になります。
つまり、直近の配当額である、0.2575$を単純に12倍することで年間配当額を算出していると考えられます。

もう一度Dividend Historyの右側Frequencyを確認すると、Monthとなっています。
Frequencyとは頻度のことなので、配当頻度が月次であることを示しています。
おそらく、配当頻度が月次であれば、直近の配当金額に12を乗じて年間配当額を算出しているものと推定されます。

念のため、VYMでも検証したところ、VYMの年間配当額は2.96$でしたが、
直近の配当額が0.7388$で、FrequencyがQuarter(=四半期)だったので、
0.7388$×4=2.9552$≒2.96$ となりました。

なので、概ね上記の仮説は正しそうです。

米国株式は四半期配当でかつ増配銘柄が多いのでそこまでミスリードはないのかもしれませんが、どんな数値も鵜呑みにせず、おかしいなと思ったものは自分で検証しないといけないですね。

正直、数値だけ見てPFFを買おうかなと思っていました。もちろん上記の算出方法を正しても4〜5%程度の利回りはあるので、高配当なETFだとは思うのですが、直近の配当減少傾向が気になるので少し様子見したいと思います。

今のところはある程度分散できそうな、VYMに投資しようかと考えています。

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