既にご覧になられた方も多いかと思いますが、今月の適用金利についてメガバンクを含む国内大手行が住宅ローン金利を一部引き上げました。
これは、7月末に日本銀行が金融緩和策を修正し、ある程度金利の上昇を容認したことが影響したと見られています。
金利は今後も上昇する??
すぐに上昇していくか?というとどうでしょうか。
日銀もある程度の長期金利の変動幅拡大は容認したものの、金利が急速に上昇する場合、国債の買い入れを実施することで金利の安定化を図るとしています。
これから消費税増税が待ち受けていることからも、景気が大きく崩れないように金利を安定的に推移させたい、という考えが根底にあります。
また、実際の住宅ローン金利を見ても、三井住友信託の当初10年固定で0.8%と以前と比べて少し上昇していますが、変動金利は0.475%と相変わらず低い水準のままです。(金利はいずれも最優遇の場合)
当然ながら金利決定の基準金利自体も変動の場合2.475%から動いていません。
これらを踏まえると、当初10年固定の金利はやや上昇したものの、継続してこれからも上昇し続けるというのは、想定しづらいのでは?というのが現時点での見解です。
金利上昇にはどう対処すれば良い?
金利上昇が確実であれば、現時点で長期間の固定金利に切り替えるということも考えられますが、借換を行うにも手数料が生じることになるため、どこまで金利上昇した場合に、借換が得になるかというのはなかなか具体的にはわかりづらいところ。
私の場合は変動金利と10年年固定のミックスで借りていますが、比率は1:1ではなく、3:1位で変動金利による借入が多いため、金利上昇への耐性はそれほどありません。
ただ、現時点では無リスク資産をある程度保持できていることから、万が一急激な金利上昇が起こった場合には繰上返済を行うことである程度対応可能と考えています。
急激な金利上昇といっても、現在0.5%前後で推移している変動金利が2%を超えてくることはないだろうと。
2%を超えてきたら、変動で借りてる人の大部分は、返済がかなり厳しくなるのではと思います。
ただ、世界を見渡すとアルゼンチンは政策金利が多45%→60%に引き上げられてますし、先日大幅な通貨安を記録したトルコも17%程度と、日本では考えられないくらい高水準です。
これらの国の数値を見てしまうと、日本の金利は現実的なところでコントロールされているなと感じます。
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