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大負け銘柄(塩漬け銘柄)の活用について

前回の記事で書いた大負け銘柄ですが、その後の顛末はどうなったでしょうか。

大負け株を売らなかった

投資を開始したのが、2006年頃ですが、2008年のリーマンショックで投資への意欲がすっかり失われてしまったため、2010年から2014年頃までは完全に放置していました。
この間に、前回話にでたダヴィンチ・アドバイザーズやJALなどは上場廃止になり持ち株は紙くずになってしまいました。とはいえ、株券を持っているわけではないので紙くずすら手元には残らないんですが。

ただ、いちごHD(旧アセット・マネジャーズ)と東京電力は上場を継続していたため、証券口座内に保有していました。その時点での含み損は約50万程度ありました。
途中で損切りできていればもう少し含み損が少なくなっていたかもしれませんが、再開した段階でここまで含み損が拡大してしまっていたので、やむを得ません。
結果としては、この大負け株を売らずにとっておいたことで、後々の税金が安くなりました。

他銘柄の売却益と相殺する

2014年以降は、株式市場が右肩上がりだったこともあり、2014年から2017年は自分の投資成績も毎年プラスで推移することが出来ました。

私の証券口座は、特定口座(源泉徴収あり)となっているため、毎年1月1日から12月31日までの損益は自動的に計算され、売却益が出ていれば自動的に徴税されます。徴収されるのは売却益の約20%。
株式の売却益は実際に売却し確定した損益のみが税金計算の対象となり、同一年度の売却益と売却損は合算されます。
なので、年末が近づいたタイミングで、その年の利益を超えない金額で含み損の銘柄を売却し、損失を実現させることでその年の売却益を減少させることが出来ます。
損失の方が超過した場合は、確定申告を行うことで繰り越すことが出来ますが、その手続きの手間を考慮して、私は確定している売却益の範囲内で売却損を計上していきました。

また、東京電力は100株しか保有していませんでしたが、取得単価が4,000円を超えていたため、含み損が35万円程度ありました。この場合に、年度の利益が20万円だった場合に、保有している100株を売却すると売却損が超過してしまいます。確定申告しないと次年度に繰り越せません。

どうするか?

私の場合は、1単元購入をしてから売却を行いました。
例としては下記のとおりです(購入手数料、売却手数料は無視します)。

東京電力株
当初      100株
取得時単価  4,200円
現在単価    400円

100株 400円で追加購入をすると

保有株数    200株
取得時単価  2,300円⇒(4,200円+400円)÷2

これを100株 400円で売却すると、

(400円-2,300円)×100株=190,000円(売却損)

となります。
株式は株式の購入毎の単価は保持されず、購入の都度移動平均法によって、単価が修正されていきます。そのため、安い価格で購入すると単価が下がるため、売却金額も下がることになり、分割して損失を計上することが出来ます。
これによって、累計50万円の含み損失は売却益と相殺することで、50万円×20%=10万円の節税になりました。

もちろん、損失を計上しないことが一番ではあるものの、損失を抱えてしまった場合でも少しでもリカバーする方法はあります。
損する場合も最小限に留めるようにしたいですね。

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